虫垂炎(俗に言う盲腸)で緊急手術し生還したので体験記を書こうと思います。
「自分も虫垂炎かな?」と疑いつつ当記事を読む方は早いうち(平日日中)に病院に行った方が良いです!
いつもと違うな〜という直感は大体当たります。
簡単にまとめると・・・
病院に行くまで
病院に行く前日になんかお腹痛いなーと思っていて、いつもの腹痛または食あたりと考えていました。
ただ、水だけでも数時間で吐いてしまう、食欲が全くない、お腹が張っている感じでいつも何かが違うという直感がありました。
色々と調べてみると、虫垂炎(俗に言う盲腸)の可能性がありそうなことが判明。自然治癒はないことを知り病院に行くことを決意しました。
病院で診断したときの状況
最初に休日診療所に行って診てもらったのですが、検査ができない(疑わしいが確定できない)ということで大きな病院を紹介してもらいました。
結果は案の定、急性虫垂炎でした。
手術するか薬で散らすかの選択を迫られ、散らしても効果が薄そうとのことで手術を決意。
後から聞いた話では、すでに破れかけ&癒着が進んでおり菌血症になりはじめていたようです。
手術前は38.8℃とか高熱出ていました。ギリギリのところで本当に運がよかった・・・
ちなみに紹介状持ってるとはいえ、walk-inだったので「本当に今日来てって言われた???」って舐められていました。
無理はないです。クソ暑い日に急患は歩いて来ないよね!!
緊急手術
手術すると決めてからトントンと話が進み、説明を受け、術衣に着替え、加圧ソックスを履き1.5時間後には車椅子で手術室に向かっていました。
当然手術で不安もありましたが、それよりも原因がわかった安堵感と痛みから解放される喜びの方が優っていました。
腹腔鏡手術&全身麻酔で2時間程度だったようです。私は寝ていただけなので2時間あっと言う間でした。
手術よりも病室に戻ったあとの12時間がしんどかったです。
お腹は痛いし顔には酸素マスク、左腕には点滴いっぱい、右は心電図と定期的に動く血圧計、血中酸素濃度を測る機械がついて全く身動きがとれませんでした。さすがに腰痛くて夜中2時にナースコールで寝返りお願いしました。ごめんなさい🙇♀️
入院生活の日記
1日目:2024/8/12(月・祝)
朝5時に採血のために起こされる。注射嫌いの僕にとっては最悪の寝起きになりました。
6〜8時以降も断続的に術後の経過観察で先生がいらっしゃって気が抜けない時間帯でした。
11時から歩行訓練をして問題なかったので尿道バルーンを抜いてもらい人権獲得、自分でトイレに行けるようになりました。
熱は37.6〜37.7℃、微熱と痛みでちょっと歩くのがしんどかったです。
2日目:2024/8/13(火)
採血で朝5:20起こされる。仕方ないことですが慣れません。
体温は37.2℃と若干下がりました。
8:50頃にCT撮影を行い、またお昼からはお粥が食べられるようになりめちゃくちゃ元気になりました。経口摂取すごい!
ただ、筋肉痛のような痛みが強く出るようになってきて起き上がるのはしんどかったです。
髪がパキパキになっていたので小さいシンクで洗髪しました。気持ちよかった!
3日目:2024/8/14(水)
本日はおはよう採血がなくて気分が良いです。
36.9℃まで熱が下がり、筋肉痛のような痛みも和らいで普通に生活できるようになったきました。
点滴量が減ったことで、左手の自由時間も増えて「歯磨き」「ひげそり」「ドライヤー」も不便なくできるようになりました。
明日の血液検査の結果次第で5日目に退院できるそう。うれしい😊
シャワーもOKもらったので身体を洗うこともできました。
4日目:2024/8/15(木)
朝5:45におはよう採血がありました。血を抜かれることに慣れてきました。
血液検査の結果も悪くない(退院できるレベルになっている)とのことで点滴の管も抜けて両手完全フリー、
午後には家族に来てもらって入院生活の備品類を持ち帰ってもらい、身軽に帰宅できる体制にしました。
先生から改めて病状の説明と気を付けること、次回の外来など説明を受けました。
5日目:2024/8/16(金)
台風来ているので迎えに来てもらわずに一人帰宅。
10時に病室を出て、お世話になった先生や看護師の方に感謝を言って入院生活は幕を下ろしました。
良いことではないですが、人生の経験として良い夏休みになりました!
入院期間・費用
気になるのが入院期間と費用かと思います。
受診する医療機関や入院期間によって異なりますので、参考程度に見ていただけたらと思います。
ちなみに個室にしたので差額ベット代が含まれています。
※パジャマ・タオルなどの入院セットは別会計・後日振込用紙が届くらしく、まだ手元に来ていないので概算です。
【入院期間】2024/8/11〜2024/8/16(6日間)
医療費(自己負担3割) | 180,000円 |
差額ベッド代 | 70,000円 |
食事(火曜昼〜金曜朝) | 4,400円 |
入院セット(レンタル) | 2,500円 |
合計 | 256,900円 |
退院してからの生活
次回の通院まで以下を気を付けているだけで、今は不自由なく日常生活を送っています。
お風呂が好きなので入浴NGがしんどいですがしばらくの辛抱・・・
- 食事は普通に摂ってもらってOK
- お酒や辛いものはは控える
- 適度な運度はOK(腹筋とかはNG)
- 入浴はNG
- 感染症が怖いので傷口はよく洗うこと
- 9日分の抗菌薬は飲み切ること
- 腹痛や38℃を超える熱がある場合は感染症が疑われるので病院に電話すること
まとめ
病院の先生から「手術してよかった」「あと一歩遅れていたら、もっと悪化していたかもしれない」と言われましたが、個人的には「水を飲んでも何度も吐いていた(5回以上)」「右下腹部に痛みがあった」時点で、救急車を呼ぶべきだったと反省しています。
昨今救急車の出動率が90%を超えていると聞き、迷惑をかけたくないという思いもありましたが、助けてもらうべきだったかなと感じています。とはいえ、今となっては後の祭りですが……
自分は普段あまりストレスを感じない(と思っている)タイプで、納期が厳しくなってもパワーで乗り切ってしまうことが多いです。ただ、そんな生活を続けていたら、いつか日常生活が送れなくなると本気で思いました。
「一度病気をすると人生観が変わる」と言いますが、今回の一件で実感しました。これからは、仕事をセーブしつつ自分の健康も大切にしていきたいと思います。(といいつできないんだろうな・・・)
(おまけ)発症から手術まで
入院中暇で仕方なかったので時系列にまとめました。長いので興味がある方だけ読んでください!
自宅〜病院まで
2024/8/10 02:30頃
生ものを食べた記憶はないがおなかが痛くなり目覚めてしまう。
ビオフェルミンを飲んで耐える。
痛みで30〜1時間に一回起きてしまう。
2024/8/10 13:00頃(10時間30分経過)
胃のあたりが痛み、すごく張った感じがある。
深夜に比べて若干痛みが強くなったように感じた。
2024/8/10 15:00頃(12時間30分経過)
飲んだ水が30分〜1時間おきに吐いてしまうようになる。
この時期が一番しんどかった。
病院嫌いの僕だが、さすがに過去にない嘔吐量で明日は絶対病院に行こうと決める。
2024/8/10 21:00頃(18時間30分経過)
汗を流したかったのでシャワー。気持ちが若干楽になる。
2024/8/11 5:00頃(26時間30分経過)
寝てみるものの1時間毎に目覚めて嘔吐する時間が続く。
5時になりようやく嘔吐が止む&胃の痛みが右下腹部へ移動。
2024/8/11 10:30頃(32時間経過)
できるだけ救急車を使わない方針で自力で病院に電話する。
14時に休日救急診療所の予約が取れる。
病院〜緊急手術
2024/8/11 14:00頃(35時間30分経過)
虫垂炎の可能性が高いが、ここでは血液検査ができないと言われ紹介状をもらうことに。
日曜日でお断りされまくったようだが、3次救急の病院が受け入れてくれることに。
(頑張ってくれた先生と看護師さんに感謝🙏)
2024/8/11 15:30頃(37時間経過)
電車+徒歩ですぐ移動し病院到着。なんとかなるという安堵感からか若干楽になる。
血液検査、CT(造影剤)、エコーなどを実施。検査だけで2時間くらいかかった。
2024/8/11 17:30頃(39時間経過)
かなり状況が悪いことが伝えられる。若干破れていて菌血症になりかけていた。
薬で散らすことも提案されたが効果が薄いということで手術を即決。その瞬間から周りが慌ただしくなる。
2024/8/11 19:10頃(40時間40分経過)
手術室に入る。麻酔入ります〜の後はストンと落ちる。マジで一瞬。
2024/8/11 21:40頃(43時間10分経過)
目が覚めると気づいたら手術が終わっていた。
病室に入るも機器がいっぱい繋がっていて朝まで身動きがとれなかった。
1時間毎に血圧計が動くし定期的に何かのアラートが鳴ってまともに寝られなかったがとりあえず生還。